Phalaenopsis(Phal.)ファレノプシス、蝶が舞っているような優雅で上品な花が特徴です。
一般的には「こちょうらん」と呼ばれています。

花言葉

「あなたを愛す」


原産地

東南アジア(インドネシア、ボルネオ、フィリピン、台湾)、オーストラリアの熱帯、亜熱帯地域など。
高温多湿のジャングルや樹木に着生しています。


熱帯、亜熱帯地域

熱帯地域とは、赤道を中心として南北回帰線に挟まれた地域のことです。
年間の平均気温が20度以上でもっとも寒い月でも最低気温は18度もあります。
雨の多い地域を熱帯雨林気候区、雨期と乾期が分かれている地域をサバナ気候区と言います。
日本では夏の間しか咲かない花も一年中咲き誇っています。
亜熱帯地域とは、緯度25度から30度にある地域のことです。
年間平均気温は18度以上でもっとも寒い月でも最低気温は14度もあります。
乾燥地が多いのが特徴で独特の性質を兼ね備えた植物ばかりです。


種類及び特徴

ラン科植物の種類は植物界の中で最も多く自然に生息している原種だけでも35,000種以上と言われています。
その中でこちょうらんには400種程の原種がありますが一般に出回っている物はほとんどが交配種です。
日々、品種改良が行われ、新しい交配種が誕生しています。
花の大きさと樹姿により大まかに「大輪」「ミディ(中輪)」「ミニ」と呼ばれています。
一般的には低温処理で株の根本から花芽が出てきます。
花茎はぐんぐん伸びやがて蕾が付いてきます。
花は下の方から先端に向かって順番に咲いてきます。
花持ちは管理にもよりますが、1ヶ月から2ヶ月は楽しめます。
単茎性なので葉に養分を貯めています。
また夏咲きの品種なども有ります。


生育温度

年間を通して20度から25度が最適です。夏、30度以上の高温下でも枯れない程の強さがありますが
耐寒性はあまり無く、10度以下の低温が続くと花が衰弱し株は根腐れを起こし枯れてしまいます
ので最低10度以上必要です。


日光

強い直射日光はとても苦手です。
葉焼けなどを起こしやすいのでレースのカーテン越しの
柔らかな日差しに当たる程度で管理します。
また、午前中の日光はとても大事なので先の条件を含め出来るだけ明るいところに置いて下さい。


水管理

原産地では樹木などに着生しているため根は常に空気に触れ乾いています。
出来るだけ植え込み材の表面が乾いて1日から2日たってから午前中に水を与えて下さい。
また株にシワが出てくるようなときは水量が足りませんので注意して下さい。
多湿を好みますが与えすぎは病気を誘発するため注意して下さい。


とても大事な株選び


単茎性のこちょうらんは葉に栄養分をため込んでいます。
株を選ぶ最大のポイントは
葉数が多い。
葉に厚みがある。
葉が立ち葉でしっかり水を受ける事ができる。
など他にもありますので参考にしてください。

管理についての詳しい情報は下記のQ&Aコーナーも参考にして下さい。
Q.1 来年も花を咲かせるには、どうすればいいの?
A.1 日照が充分にある事=レースのカーテンか磨りガラス越しの強さくらいで充分に日光を当てて下さい。
最低温度が18度以上保てる事。水を週2〜3回程たっぷりと与える事。
(夏は乾燥に注意してたっぷり与え、逆に冬は乾燥しにくいため控えます)
ふつうはこの条件を続ける事は不可能ですので、できるだけで結構です。
水は寒くなってきたら苔玉の表面をさわったり持ち上げて乾きを見ながら順次減らして下さい。
お手元に届いたギャラクシー系は条件が揃えば1年以上も先端が伸びて咲き続けます。

(ギャラクシーNo.2,No.8,No.10)

Q.2 苔玉にカビが生えてしまいました。どうしたらよいの?

A.2 水管理などの環境によっては生える場合も あるようですが植物には直接悪影響は少ないようです。
ただ見た目も悪いのでバケツなどの中で2分ほど浸けておいた後洗い流すようにして下さい。

Q.3 ギャラクシーの場合水につけるとありますが水分は多めがよいの?

A.3 通常は週に2〜3回30秒程で充分の補水ができるのですがお時間があればたまに苔玉内の水が入れ替わる2〜3分沈めるようにして下さい。
もしくは「乾きすぎたかな」の時も充分に与えて下さい。
ギャラクシーシリーズは胡蝶蘭の中でも特に株が丈夫なため水管理がしやすいです。

Q.4 四季を通しての管理(水、日照、肥料、温度)はどうすればいいの?

A.4 ギャラクシーは暖かくなって来ると花芽出現の可能性が非常に高い品種です。
これからの管理によっては初夏から秋まで咲き続ける事もありますので簡単ですが重要ポイントを記しておきます。

1.水管理

春から夏の水管理は水を週2〜3回程たっぷりと与える事。
また秋から春までの水管理は水を週1回与える事。
植物も人間と一緒で元気な日もあれば疲れている日もあります。
実際に苔玉の表面をさわったり(乾きチェック)持ち上げて見て(水分保有度)を確認しながら調整して見て下さい。
また夜間及び天気の悪い日は出来るだけ水は与えないで下さい。
(日光が無い状態で長時間株が濡れていると病気を誘発する可能性があります)
部屋の中では空気が滞留しやすいので風通しの良い所を置き場所に選んであげてください。
直射日光の下では葉焼けを起こしてしまいますが、たまには外の風通しの良い日陰に出してあげるのもいいでしょう。

2.日照管理

植物には光合成(光+水+二酸化炭素)が必要ですので
レースのカーテンか曇りガラス越しの光を充分に当てて下さい。
花芽出現の原動力になります。(植物にとって午前中の日光はとても大切なのです。)


3.肥料管理

市販されている「ラン用液肥」を希釈倍率よりかなり薄め(10倍位)月一度4月から10月の間に水代わりに与えて下さい。たまに市販の「ラン用液肥」の代わりに「お米のとぎ汁」を与えても良いですよ。
肥料を食べた植物は株の新葉(一番上の葉っぱ)がツヤツヤしてきれいになります。
また株全体の葉が上に立ってきます。これが元気な証拠です。


4.温度管理

夏の場合ですが気温が30度を超えるような時は株に霧吹きで水分を与えてやることで株の疲労を押さえることが出来ます。
夏場の窓を閉め切った部屋に置いておく事は厳禁です。
また冬の最低温度は10度ほどが保てればよいのですがほとんどの家では不可能ですので風が直接当たる事などを避けるようにして下さい。
夜間が10度を切る部屋の場合には夜間のみ段ボールなどで保温してあげてもいいでしょう。
四季を問わずエアコン(冷・暖)の風が直接当たらないところに置いて下さい。


Q.5 茎の途中から葉と根っこのような物が出てきたのですが?

A.5 充分に根が伸びてきたら(長さ5センチで10本程)株分けのチャンスです。
新しい鉢に切り取って植え替えて下さい。(通常これを 高芽取り=株分けと言います)
もしそこから花芽(花茎)が出ているようでしたら花を観賞してからの方が良いかもしれません。

Q.6 苔玉の底の方から根がそとへ出てきました。更に大きな苔玉になるように苔の量を増やした方がいいの?
A.6 ほとんどの場合は1〜2年は植え替える必要はありませんが見た目に難があると思われようでしたらば植替えていただいても結構です。
植物にとっては陶器鉢よりも通気性の良い素焼鉢への植え替えがお薦めです。


Q.7 花が咲く前に蕾がぽとりと落ちてしまうので困っています。どうすればいいの?

A.7 蕾の落ちる現象は環境の激変で起こる事が多いのですが、その中で日照不足が一番のようです。
特に夏は乾燥が早くなりますので水管理に気を付け水を切らさないようにして下さい。

Q.8 花が咲き終わった後の手入れの方法は?


A.8 花が咲き終わった後は、株の疲労回復のため花茎を株の根元から切りとって下さい。